4/7、ギタリスト金さんとベルギー在住のピアニスト高橋康子さん、ベルギー人ヴィオラ奏者サンダーさんご夫妻の演奏会をGGサロンまで見に行く。
金さんの剛柔自在の美音を改めて味わえたし、ピアニスト高橋さんの飾らない自然体のトークや、情熱的な演奏がすばらしかった。特にサンダーさんのヴィオラがなんともいえない音色であった。コンサートでヴィオラのみを聴くことはあまり無いのだが、ヴァイオリンでもチェロでもないこの深い響きは、そのまま人の歌声のようで心を揺さぶられた。
演奏会が終わった後、打ち上げにお招きいただいたので、あつかましくも家内と参加させていただいた。とにかく金さんの親戚の方々のやさしくてにぎやかで楽しいこと!この前のマンドリンリサイタルにも来てくださっていて、感想もいただいてうれしかった。親戚の方にはマリンバ奏者の方もおられて、さすが音楽家の血筋なのだろう。
さて、サンダーさんの隣の席だったので、少しお話をさせていただいた。この人は若くしてベルギー放送管弦楽団のヴィオラ副主席奏者というとんでもない雲の上の人であり、日本に来て怪しい一般中年から話しかけられてさぞお困りになったろうが、紳士的ないい人で、快くお話をしてくださった。
お住まいのアントワープはオランダ語圏だそうだが、この日は英語でお話をした。僕は英語は読むのも話すのも常人以下。しかし、なんとかなるもので、先方も英語は外国語なのだから、片言で結構通じた。しかし会話の半分以上はチャイコフスキーやブラームス、マーラーの曲を歌って笑わせていたのであった。音楽は英語以上に万国共通の言葉だと改めて感じる。
通常ヨーロッパ人は英語は話したがらないとのことだが、こちらがそれしか話せなければ話してくれるし、お互い外国語だから意外にわかりやすい。大阪国際でもそうだった。それにしても自分の中学生並みのボキャブラリーの少なさに地団太を踏む思いであった。英語といえば、「アメリカの公用語を決めるとき、ドイツ語が優勢だったのだが投票の結果、一票差で英語になった」というネタを「トリビア」に送ったがそのままになっている。ガセビアだったのか?ちなみにジモティであるサンダーさんはやはりフランダースの犬の話は日本のアニメではじめて知ったとの事。