2012年8月17日

夏合宿報告


夏合宿!


何が何でも最後の練習になる。悔いを残さず行こう!
といいつつ、僕は初日普通に仕事。定時にワイシャツを脱ぎ捨て、楽器を背負っていつもの黒Tシャツにジーンズスタイルに着替えると、上司の視線がイタイ。女子社員は「わあ、フリーターみたい」・・・って、ミュージッシャンと呼べ!

それでもちょっと遅れて、途中でアサヒ芸能で知的自己投資しながら予定より30分遅れで岩井に到着。

夜の岩井・・・暗くて怖いなあ。とりあえず合奏場に飛び込んで、初日の夜練習を30分ほど。ジャニーズです。気になったノリについて再確認。僕にとって「ノリノリ」とは、速度記号や表情記号と同様かそれ以上に重要なこと。

そもそもアマチュア指揮者というのは、みんなから立ててもらっている。
立ててもらっているからには曲をどこに出しても恥ずかしくない程度に仕上げ、かつ、お客さんに感動してもらえるステージを作る義務を負っている。
そのために、ああしろこうしろいうわけだが、その中にこのノリノリもはいっている。


何年たっても、何十年たっても、覚えている演奏ってあるだろうか?
僕はある。それは、正確無比で一糸乱れぬ演奏でも、超絶技巧の演奏でもない。奏者の気持ちが、狂おしいノリが、曲の霊感が、震えるほど伝わってくる演奏だ。

そういう演奏は生涯その人の胸に住み着き、その人の生涯を変えてしまい、時に人に感染する。結核菌みたいなやつである。

この合宿はそんな演奏のための最後のノリノリ闘魂注入儀式である。

1日目の夜はいい酒を飲んで3時頃就寝。翌日AMは最後のギターのパー練のあと、海にも行かずに歌本で数人と弾き語り。ああ、これがやりたかった。もう悔いは無い・・・。


午後は夜の通しに向けて合奏練。奏者も増え、いやがおうにも高まる緊張感。リズムはびしばし決まり、あいまいだった部分にめきめき魂が宿る。
そしてむしろ本番以上という噂の夜の通し。

余計なことは言わず、本当に通すだけ。もういわずともモチベーションは最高潮であり、音の怒涛を制御するだけ。合奏中、目で会話する快感よ。

これでいい。これでいい。もう練習したくない。小川君の曲も一発で通り。

シンフォニー
最高。まずは聞いてほしい I loveyouOK。ほとんどYAZAWA状態。


この曲を大人数でやることに確かに躊躇はあったが、今はやってよかったと思っている。発見、人数が増えると、樹齢が増える。


ジャニーズ
楽しい。5月からアホほど通したが、それでも今強烈に楽しい。

ペール
小川君てこんなに情念的指揮者だったっけか?組曲の色彩がきちんと切り替えられていて、飽きさせない。

火の山
なんといってもトリ。ここだけ重力の磁場がちがう。鈴木静一鑑賞の鉄則として、ナレーションをよく読み、映像的に聞いてください・・・。これは猛烈に泣けるわ。


練習終了まで30分以上あったが、もう練習の必要は無かったので終了。これって何年ぶりだろう。

打ち上げは、無茶な一気はしなくなったので、比較的平穏に。

翌日は、やっぱりちょっとテンション下がったか?昨日ほどののりは無いが朝だから仕方ないか。

Ob・fagさんも参加くださり、なかなかに豪勢な練習。

例によって子供の待つ実家に急ぐため一足先に離脱。電車ではY君と一緒になった。Y君、ふと電車の外の空を見上げて「夏の雲です」とひとこと。すでに初秋の兆しの見える羊雲の下にまだまだ盛り上がる入道雲。


そう、これからが夏なんだ。でも夏を強烈に意識するのっていつも夏の終わりなんだ。
半年間続いたバッカス22というこの物語ももう終わりに近づいている。

終わりだからこそ今強烈に思っている。「ああ、これぞバッカスだなあ」

アニバーサリーではないからこその、100パーセントの生バッカス、ぜひ聴きにいらしてください!


8/18かつしか、入場無料。値千金。裏番組をぶっとばせ。