2012年7月20日

噂の真相

夏だ!都市伝説だ!エクトプラズムだ!!というわけで毎年夏恒例のオカルトシリーズ。今年は噂の真相の3行記事っぽくまとめてみた。信じるか信じないかはあなた次第・・・。

使い古したマンドセロの弦を煮ると新品になるらしい。



さらに度数の高い酒で煮、その後冷凍庫で急激に冷やすと、超電導弦(?)となるらしい。



某邦人有名曲のギターの譜面に7つ目の音がある。



ピックに鼻の脂をつけると滑走アルペジオが弾きやすいらしい。




あるパートの譜面が写譜ミスで1小節多かったのに、同時に終わった曲がある。




NHK教育TVの人気者「うなりやベベン」は元マンドリン弾きという未確認情報。



クローズドノート舞台挨拶の沢尻エリカの態度は、マンドリンブームに危機感を覚えたCIAからの圧力との噂。



浄土宗の木魚のリズムは裏拍らしい。




某指揮者が帰りの電車で「マンドリン界のライブっていいよね」「チケット買うならマンドリン界だよね」と女子高生がしゃべっているのを聞き、顔を見ようと近づいたら「ワンドリンク有」を「マンドリン界」と聞き間違えていたことに気付いてがっかりしたとの情報あり。



深夜12時以降岩井海岸に行くときは奇数で行ってはいけないらしい。



鈴木マンドリンの5万のタイプの100本に一本くらいすごい銘器があるらしい。



鼈甲が手にはいらなくなった今、外来種ミシシッピアカミミガメが熱い視線を浴びているらしい。



ベースの弓で時々見る黒い毛、あれは使わないでしまっておくと時々伸びているらしい。



外科手術用の枕をマンドレストに使用するとすごくいいらしい。一部のプロマンドリニストが愛用中との噂。




2012年7月12日

わかちこ!!

新潮文庫「ザ・ベストテン」を読んだ。


キャスティング方式(事務所の意向が強く、視聴者が本当に見たい歌手が見られない)が当たり前の時代、当時革命的だったランキング方式を採用したTBSプロデューサー・山田修爾氏の著書で、番組の裏話、黒柳徹子や久米ひろし、その他時代を風靡したスターの楽屋ネタもたくさん。

ご存知のように、ニューミュージック勢やフジサンケイ勢はランキングしても欠席だったが、それを隠さずに視聴者に謝ってしまうスタイルは、かえってランキングの信頼性、芸能界のリアルさを僕らに感じさせてくれた。

猛烈に楽しく読んだが、失礼ながら一番夢中になって読んだのは、巻末資料の番組全603回の毎週の1-10位のランキング。

70年代、ピンクレディーやキャンディーズ、山口百恵が常連だった頃のベストテンはふしぎと僕の記憶に残っていない。

記憶に残っているのはやはり松田聖子、トシちゃん、マッチが出だした80年以降だ。この頃のこの3人の勢いはすごく、デビューから2年間はこの3人での1.2.3位独占状態がよく見られた。

ただ面白いのは恋のぼんちシートとかイモ欽トリオとかの「企画物」も意外に1位になる。マッチ最強の名曲「ギンギラギン」も、「ハイスクールララバイ」に何週間も一位を阻まれ2位に甘んじたことがあり、マッチが人前で「何で俺が一位じゃないんだ!」と叫んだというエピソードはたぶんこの時期なんだろうとニヤリ。

80年代前半といえば聖子VS明菜という図式を誰もが思い浮かべるが、聖子は明菜登場以前にすでに頂点を極めており、二人が実際に競合した時期は意外に短く、しかもその時期はすでに明菜の勢いは聖子を問題にしていなかった。

むしろ気になったのが河合奈保子。その活動時期をほとんど聖子とかぶってしまったために、聖子が太陽ならつねに月のような存在(そういえばムーンライトキッスとかハーフムーンセレナーデとか月のつく曲も多かった)。だが、地道に浮き沈み無く80年代以降、最後までベストテンの常連であり続けた・・・。さり気にすごい。もしも松田聖子がいなかったら、河合奈保子は聖子になれたんだろうか?・・・そればかりは判らない。聖子vs奈保子の図式のほうが個人的には興味深い。

一時期は明菜vsチェッカーズの時代が続き・・・そこに他のニューミュージック勢や少年隊や光ゲンジといった次世代のアイドルが台頭し、僕が愛してやまないあの80年代中盤の混沌とした世界に突入していく。ああ・・・もう語りだせばキリがない(今度誰か酒とギターを置いて語り合いましょう)

ランキングの表を見ながら、次々と登場する名曲を口ずさむのが楽しい。11年間のランキング上位曲、ほとんど歌えるのにわれながら驚く。

関係ないが無駄知識。

中森明菜の「スローモーション」という名曲があるが、あの曲は来生えつ子があの岩井海岸ですごした時間をイメージして作ったそうだ。

みんな岩井海岸にいったら「♪出~会い~は~♪」と歌いながらスローモーションで走りまわってみては。

2012年7月9日

♪いっそエクスタシー♪

7/7、ハミング。

雨模様のせいか、この日は11時の時点でメンバーのそろいが悪い。しかしよく見れば男女比は男1:女子10くらい?これはおいしい。楽しく談笑し若いエストロゲンを独り占めで吸収しながら和気藹々とセッティング・搬入。いきなりラッキーなスタートだ。




午前中、人数は少ないが、杜をじっくりと練習できた。うねりがすごい。
母校・鴻巣東小学校の校庭の大けやきが一瞬見えた。もう少しで泣くかも。



午後はパーカッションさんも入り1楽章。
さすがだなあ。最初から最後までとおってしまう。オケも完成しているからだが、パーカッションがはずさないので、何の問題も無い。
通した後に、ちょっとしたテンポの設定や音量の設定を直しただけで終了。



さて、ジャニーズだ。仮面舞踏会。要らない豆知識だが、ちあき哲也の当初の歌詞はもっと過激だったんだって。最後はバースデイ・スーツ(つまり裸)でベッドでタンゴを踊り狂うんだそうで、ずばり○○○○です。

少年隊のイメージにはアダルトすぎるとのことで、カットされたらしいんだが、「いっそエクスタシー」のとこでひざ立ちで腰振ってる時点で当時は十分失神モノだった。


この日はなんといっても「WAになって踊ろう」。最後のクラップ部分、パーカッションのボブさんがノリノリでボンゴをアドリブ演奏。これがもうむっちゃ変形のリズムを複雑にたたいているんだけどそれが全部つぼに入っているという神業演奏。


ボブさん完全に目がトランスしています。いやあ、楽しさがとまらない!!今年一番楽しいかもしれない。もうボンゴの音がイッちゃっているのがわかるのでみんな合奏中に笑っている。ライブなみに陽気に盛り上がって最高のfine。


これは、去年のマリオネットさんもそうだし、一流のミュージシャンから学ぶところが大きいのだけれども、一人がトランスすると、周りに伝染するものなのである。で聴衆もそこに引き込まれていく。こうなると、技術とかジャンルを超えて不世出の演奏になる。


ところが誰もトランスしないと、ついに最後まで曲に命が宿らず乗れない事がある。場合によっては、ひとつのコンサート丸々誰もトランス者を出さず終わってしまうこともある。これはこの世界では良くあるし、バッカスもそういう演奏をした(する)ことがある。


トランスするには、普通に弾けていれば十分。あとはリズムに乗りながら、曲想にシンクロして、恥ずかしい、とか目立ったらどうしようとか、僕(私)でいいのかな?とかそういう自意識を捨てて・・・なんていうのかな・・・自分を捨てて集団(オケ)を生かす、というようなそんな心意気が必要なのであろう。


これからの合奏は、そんな勇者を求む。

そして、そういう勇者の意気に感じて、全員が、よし自分も。と集団トランスしたとき、聴衆を巻き込んだ伝説が起こる・・・。